〝こだはぐ″というグループ

いつだって愛情の表現は難しい。
やたらめったらと見せようとするものではないけれど、
意識しなくても、とめどもなく溢れてしまうこともある。
美しい時もあるし、カッコ悪い時もある。それが愛情。

この曲は、小平にある、産前産後の女性支援を進めるお母さんたちのグループ
「こだいらはぐくみプロジェクト・こだはぐ」のために書き下ろした曲だ。

小平という地域をモチーフにして曲を書いてきた僕にとって、
親子の関係を曲にすることは、初めてだったけれど、
まずは、自分が子どもの時に親にしてもらったこと、
そして、次に自分が親としてやってきたことをゆっくり振り返ってみた。

記憶というのは不思議なもので、辛かった想い出に寄り添うように、
それをほぐしてくれた想い出がその隣にあったりする。

未来に向かって楽しいはずの子育てでも、何かにはまり込むことが時折あって、
それを誰かしらの気遣いやさりげない一言で救われてきたことを、
そんな記憶の反芻の中で、今更ながら理解するのだ。

だからこそ、子どもへのメッセージという形を借りながら、
僕のささやかな半生を助けてくれた方々への精一杯の感謝を込めて、詩を綴った。

「こだはぐ」のメンバーは本当に素晴らしい女性ばかりなのだが、
彼女たちだけではなく、
小平という地域には、様々な立場で子育てをコツコツと支援下さっている方々が、
実は大変に多い。

そんな方々に、
それからもちろん、お母さん、お父さんたちに向けての、
Big市川＆B3流の応援歌。どうぞ、ゆっくり聞いて頂きたい。

（ Big市川）