"小平ふるさと村"というところ

 

別世界である。
小平ふるさと村のことだ。
心地よい風が吹く季節に、保存されている古民家に上がりこみ、
庭先でたくさんの子どもたちが遊んでいるところを見ながら

糧うどんをすすり込む。
満足して食べ終わると、そのまま、畳に寝転びたいと思う。
郷愁とか、そういう言葉でも説明しつくせないほど、

不思議に落ち着くわけだ。
視野に入るものの色合いや想像される手触りとか、

そういったものが自分の遺伝子に
促してくれるのか。
そんな思いに馳せながら、ふと、ふるさと村を曲に描きたいと思った。
やさしい、やさしい気持ちにさせてくれる、

この古民家園をモチーフにした曲を、
このホームページ用に最初に書き下ろした。
レコーディングの最中に、ギターの真船さんがぽつりと言ってくれた。
「この曲は、きっと、誰が聞いても

それぞれのふるさとを想い起こさせるよね。」
遠くにあっても、近くにあっても、大好きでも、嫌いでも、

ふるさとは、いつも、ふるさと、
だものね。

 

（ Big市川）